カナデアさんの会で「演奏と食事、ワインのマリアージュ」を楽しみました!

 

かなり時間が経ってしまいました…が、カナデアさん主催の「音楽会」の件、簡単にレポートしたいと思います。

「音楽会?お前にそんな趣味あったっけ??」とか突っ込まれそうですが、曲名とか覚えないし楽器できないし歌も下手でリズム感もない割に、聴くのは好きだったりします。とはいえ、「音楽会」なんて敷居が高くて、なかなか行けません。

今回参加させていただいたのは、「これまでにない豊かな音楽体験をあなたにお届けする新しいサービス」を展開されているカナデアさんからの、

「曲目とマリアージュするワインを選定せよ!」

というムチャぶり!がきっかけです(笑)

 

さて、演奏会は、門前仲町にある「シンフォニービル」にて、ほぼ定刻通り開演しました。
30名程度のこじんまりとした会場は、ほぼ満席でした。

 

曲目の説明は、こちら!

 

【マリアージュ~その1】

会を通じて感じたことですが、小さいホールでのライブは、演奏者との距離が非常に近くて、迫力がありますね。

一番手は、牧野 美沙さん。マリンバを見るのも、演奏を聴くのも初めてでした。見た目は「巨大な木琴」で、4つの“マレット”を駆使して演奏します。
幻想的で美しいですが、奥行きの感じられる迫力ある音。
やはり良い音楽は心が洗われます。五感が研ぎ澄まされる感じがしました。

マリアージュするワインとしては、「エーデルワイン 五月長根葡萄園 2011」を選定しました。
地震と津波の描写後に演奏される曲目に相応しい、被災地である岩手で造られるワインです。
クミンやクローブ等のハーブが絶妙に効いた3種のアランチーニ(丸い、お米のコロッケ)に、リースリング・リオン種の華やかな果実味や優しい甘みと、キレの良い酸味や凛としたミネラル感が、とても良く合いました!

演奏後の「マリンバ解体ショー」、普通は見られない舞台裏の作業をあえて見せる企画でしたが、観客にいろいろ説明しつつ随時質疑を交え、とても良い雰囲気でした。

 

【マリアージュ~その2】

会場は超満員。通路にも椅子を追加し、何とか皆さん着席できた状態でした。

二番手古川 かりんさん(ピアノ)が演奏する「献呈」は、シューマンが結婚前日に妻となる人に捧げたという愛の歌。
食事は、菜の花と春キャベツのキッシュ。春野菜の青々しくフレッシュな香りが食欲をそそります。

マリアージュするワインは、「シャトー・エラ トカイ フルミント ドライ 白」。編曲者リストの出身地ハンガリーは、世界三大貴腐ワインである「トカイワイン」が有名ですが、同じフルミント種を使っていて華やかで甘美でありながら、食事にも合わせやすいワインを選定しました。

優しく官能的な旋律に、フルミントの華やかな香りと繊細な酸味が、綺麗にマリアージュしました!

 

【マリアージュ~その3】

料理のプロデュースは、sippoterry(シッポトリー)の杉田さん。
サーモンとオレンジのパイ包みは、ジューシーなサーモンを、フレッシュなオレンジの酸味とディルのほろ苦さが絶妙に引き締めていて、これまたとても素晴らしい。

三番手は、高原 亜希子さんのソプラノと山本 恵利花さんのピアノ。ソプラノの迫力ある歌声が響き、午後9時も過ぎ夜も深くなってきたはずの時間帯にもかかわらず、真昼(正午)のよう!
ワインは、「メディオディア ロサド ロゼ」。『魚とオレンジ』と言う歌曲集の名前から、魚介類豊富な地中海の、オレンジ生産地としても有名なバレンシアのあるスペインのロゼを選定したのですが、「メディオディア」は「正午」という意味らしいです。

イキイキとした赤い果実の香りがする、グルナッシュ種のロゼワインと食事との相性は抜群でしたが、
透き通ったソプラノ、テンポ良く動きのあるストーリー、そして時には迫り来るような緊張感ある歌声に、ロゼの溌剌とした香りとグルナッシュの深みのある味わいも、うまくマリアージュしました!

(いや、少しワイン負けたか?ソプラノに少々押されたような。。(笑))

 

【マリアージュ~その4】

大トリを飾るのは、石井 園子さん(ピアノ)。
食事は、3種の肉のパテサンド。クミンやシナモン等のスパイスもうまく効いていて、ジューシーでありながらもとても上品な味わい、ワインも負けていられません。

「アルビガー・フンズコップ Q.b.A. トロッケン」は、ドイツ産のピノ・ノワール(シュペートブルグンダー)種の優しく美しい香りと、キレの良い酸味が特徴です。

濃厚かつ上品なパテサンドとも、
シューベルトの優しい旋律にも、
バッハの、運命の数奇を感じさせるような演奏にも、

ドイツの冷涼で厳しい自然環境や、急に表情を変える山の天気に振り回されながらも、自分を見失わない芯の強さ、強く生き抜いたがゆえの優しさ、決して濁ることのないピュアさを持ったブドウから造られたこの素晴らしいワインは、絶妙のマリアージュを演出してくれました!

 

芸術、美食、そして上質なワイン。
とても優雅な時間でした。

 

(酔いどれ店主)

 

会場でも好評だった、五月長根葡萄園を含む極上セット!
(白)和食に合う!極上日本ワイン4本セット