ワインの色は、なぜ違う?

ワインは、数あるお酒の中でも、最もカラフルなお酒ですね。

気分に合わせて色を選ぶ、”気分とワインのマリアージュ”なーんてことができるのも、ワインの面白さだと思いますが、

なぜワインの色は、こんなに違うのでしょうか?

 

ワインは、

  • ブドウの種類
  • 醸造方法
  • その後の熟成

によって、色のバリュエーションが出ます。

 

赤ワインには、黒ブドウの果皮の色、

白ワインには、ブドウ(主に白ブドウを使用します)の果肉の色が反映されますが、

これは、醸造を行う際、赤ワインでは黒ブドウの果皮や種子を浸け込むのに対し、

白ワインでは基本的に果皮や種子を取り除くからです。

 

ちなみに、ロゼワインについては、

初めは赤ワインと同じで、果皮や種子を浸け込む期間を短くする方法や、

黒ブドウを使用して、あとは白ワインの醸造と同じくする方法、

シャンパーニュのロゼ等で使われている、白ワインに赤ワインを混ぜる方法

などがあります。

 

さらに、ワインは出来上がったあと、ボトル熟成によっても色が変化します。

赤ワインは、初めは濃い紫色や赤色、時間の経過とともに色が徐々に薄くなり、

ワインレッドを経て褐色へと変化します。

一方白ワインは、若いうちは緑がかった薄黄色、その後徐々に濃くなり、

黄色から褐色に向かいます。

 

その他、産地の影響によっても、色合いが変わったりします。

(一般に、冷涼な地域ほど明るく薄い色、日照時間が長く暖かい地域ほど黒っぽく濃い色となります。)

 

色を見るだけでも様々な想像をめぐらすことができる、

本当に、ワインは楽しい飲み物ですね。

 

(酔いどれ店主)

色を楽しみながらの飲み比べにも、最適なセットです!
レザマン・ドゥ・モン=ペラ 赤・白・ロゼ3本セット

ゴラン・ハイツ・ワイナリー試飲会に参加しました!

1983年に誕生したイスラエルのゴラン・ハイツ・ワイナリーは、今年で30周年の「新興」ワイナリーですが、今や世界的にも極めて評価の高いワイナリーです。

 

元来ワインは、西アジア・中東・東地中海沿岸で最初に飲まれ、醸造が始まったアルコール飲料であり、歴史的にはこのゴラン高原、イスラエル・シリア周辺も非常に古くからワイン醸造が行われていた地域です。

 

一方、近代的なワイン醸造が始まったのは1880年代、そしてその100年後にゴラン・ハイツ・ワイナリーが誕生し、ヨーロッパ系主要ブドウ品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ等の栽培が本格化しました。

 

ゴラン・ハイツ・ワイナリーが、優れたワインを安定的に生産できる要因としては、

  1. 恵まれた自然条件 :石灰土・玄武岩等から構成される水捌けに優れた火山性土壌、比較的冷涼で冬に適度な雨が降るがその他の季節は乾燥(特に大事な季節である8-10月の気候が安定)したワイン用ブドウ栽培に最適な気候、多様な品種の栽培が可能な標高400~1,200mに広がる畑(1mの標高差≒1kmの南北移動、仏の主要なワイン生産地域である南北800kmをカバーできる)
  2. 最先端の技術と設備:カリフォルニアから醸造責任者を招聘(ヴィクター・ショーンフェルド氏)し最先端のブドウ樹栽培&醸造技術を導入、ブドウ畑に張り巡らせた気象変化やブドウの出来具合等のデータを収集するためのセンサー、醸造所内の最先端の圧搾、圧縮、ポンプなどの施設やコンピューター制御で温度管理されたステンレスタンク、最先端のドリップ・イリゲーションを用いた灌漑、最高級のフレンチオーク樽を使用した熟成
  3. 最高品質のクローン:ゴラン・ハイツ・ワイナリーは、最高品質のワイン用ブドウ樹のクローンを保有する、仏ENTIV社のイスラエルにおけるエージェントでもある

といったことが挙げられます。

 

 

さて肝心のワインですが、現在日本には入ってきていないものを含め、10銘柄を試飲しました。

 

ヤルデンを象徴する銘柄であるカベルネ・ソーヴィニヨン(ヴィンテージは2009年)、シャルドネ(2011年)他、いずれも強い果実味と適切に効かした樽香のバランスが素晴らしく、余韻も長い秀逸なワインばかりでしたが、今回特に印象に残ったのは、ゲヴュルツトラミネールを凍らせ濃縮させて造ったデザートワイン「ヤルデン ハイツ ワイン 2010」でした。

黄金色、ゲヴュルツならではのスパイシーで濃いライチの香り、1リットル当たり200gと大量に糖分が含まれているにも関わらず、強い酸があるため切れ味がとても良く、甘いモノが苦手な人でもスッキリ楽しめるワインです。さすが「ゴラン・ハイツ・ワイナリー」、何を造ってもレベルが高いなと、改めて感心しました。

 

(酔いどれ店主)

ゴラン・ハイツ・ワイナリー ヤルデン 赤・白2本セット
WINESMART(ワインスマート)では、今後この他にもゴラン・ハイツ・ワイナリーのワインを多数取り扱っていく予定です。

【東京ワイン会】2月2日(土)15時-17時30分
@グリニッチミールタイム(恵比寿)

【日 時】2月2日(土)15時-17時30分
【場 所】カフェレストラン「グリニッチミールタイム」(東京・恵比寿)
【テーマ】「フランス・ブルゴーニュ地方の白ワイン飲み比べ~シャブリからマコンまで~」
【費 用】1名5,000円

 

フランス・ブルゴーニュ地方は、白ワイン用のブドウ品種の代表格である「シャルドネ」の原産地としても有名です。

(「シャルドネ」の名は、ブルゴーニュ地方のマコン郡にある、シャルドネ村の名前から来ていると言われています。)

コート・ド・ボーヌを中心として、北はシャブリから南はマコンに至るまで、各地域の個性が反映された秀逸な白ワインが生産されています。

 

そんな地域の白ワインを飲み比べることで、

それぞれのテロワール(気候・地勢・地質・土壌等の条件が複合的に絡んだ、ブドウを育む生育環境)の違いを理解し、

みなさんの好みのタイプを見つけていただければと思います!

 

当日ご用意するワインは、以下5銘柄の予定です。

「もしムルソーに、グランクリュがあるとすれば間違いなくこの畑」と言われる、

「ムルソー プルミエ・クリュ レ・ペリエール」も登場します!

 1.プイィ・フュイッセ ヴィエイユ・ヴィーニュ 2008/ジャック&ナタリー・ソメーズ
 2.リュリィ・ブラン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2009/ヴァンサン・ジラルダン
 3.サントーバン プルミエ・クリュ アン・ルミィ 2009/ヴァンサン・ジラルダン
 4.シャブリ プルミエ・クリュ ヴォグロ 2010/ジルベール・ピク・エ・セ・フィス
 5.ムルソー プルミエ・クリュ レ・ペリエール 2009/ヴァンサン・ジラルダン

※ヴィエイユ・ヴィーニュ:樹齢の高い古木から採れたブドウで作ったワイン。樹齢が増すほど収穫量は落ちるが、凝縮感の高い高品質なブドウが収穫でき、それから作られるワインも高級なものとなる。

 

講師は、世界の銘醸ワインを取り扱うインポーターで、生産者をしっかり見極めて厳選していることでも定評のある

「株式会社稲葉」の小柳氏に行なっていただきます。

参加費用は、1名5,000円(当日現金でお支払いください)。

参加者は、上記ワインを通常の2割引!でご購入いただける特典付きです。

 

ご参加を希望される方は、お手数ですがこちら宛に(←クリックしてください)、

 ※上記リンクからメールの送信ができない場合は、お手数ですが

  store@winesmart.jp にメールをお願いいたします。

 ①参加者名
 ②参加人数
 ③ご連絡先メールドレス
 ④ご連絡先電話番号(当日ご連絡の取れる電話番号をご記入ください)


を記載の上、ご連絡ください。

※開催場所の都合上、申込が12名となった時点で締め切らせて頂きます。あらかじめご了承ください。

ワインを美味しく飲むための、「適温」って?

他のお酒と同様に、ワインにもいろいろな飲み方や好みもあるので一概には言えないですが、

一般的に、

爽快感、清涼感を楽しみたい時は低めの温度、

香りやコクを楽しみたい時は、高めの温度

が良いでしょう。

 

温度が低いと、酸味は低温では爽快感を伴ってやや強く感じられ、切れ味の良い味わいとなりますが、

温度が高くなると、渋味や苦味、酸味は落ち着いてこなれたものとなり、複雑味やボリューム感、香りが引き立ちやすくなります。

 

ボルドータイプの、ボリューム感があり、重たく、渋みの強い赤ワインは16~18℃、

渋みが穏やかなブルゴーニュ等の赤ワインは、少し低めで14~16℃、

樽の効いたカリフォルニアやブルゴーニュのシャルドネ等の白ワインは、12~14℃、

軽く爽やかなリースリング等の白ワイン、その他甘口のものやフルーティーなロゼワインは、10~12℃

が目安となります。

 

また、清涼感を楽しみたい、シャンパーニュ等スパークリングワインは、4~10℃程度にしっかり冷やして飲むのが良いでしょう。

温度を下げることで、泡が切れにくくなる効果もあります。

なお、スパークリングワインを早く冷やすには、氷水を入れたワインクーラーにボトルを突っ込んでしまうのが一番です。

 

(酔いどれ店主)

厳選ワイン、セラー&グッズのワインスマート

ワインって、なに?

ワインは、原料であるブドウに含まれる糖分を、酵母によりアルコール発酵させて造る

醸造酒であり、単発酵酒です。

※原料に含まれているデンプンを、一度ブドウ糖に分解してからアルコール発酵させた、

清酒やビールは、複発酵酒です。

※ワインに、アルコールや甘味・香りを加えて仕上げる、ポート、シェリー、ヴェルモット等は、

混成酒に区分されます。

※ワイン等果実を原料にした醸造酒を加熱し蒸発させて、その香味成分を集めた蒸留酒は、

ブランデーです。

 

ワインの特性として、

 ブドウのみを原料として作る(水も足しません!)こと

 ブドウの品質が、ワインの味わいにダイレクトに反映されること

が挙げられます。

※イギリスや日本では、ブドウ以外の果物から作った醸造酒を、「フルーツワイン」と呼びます。

 

ゆえに、元来、ワイン醸造とブドウ作りは、とても密接な関係にあり、

ワインは、地域性を色濃く反映した農産物でした。

地域によって、栽培されているブドウ品種も違えば、

収穫のタイミングや醸造方法も、大きく異なっていました。

 

当然、それぞれ多様な個性を持ったものとなり、

ブラインド・テイスティングによって、ワインの産地を論理的に類推することも、

今より容易だったようです。

 

しかし、

同じ生産者が複数の国でワインを造り、

著名な醸造コンサルタントが、世界各地のワイナリーを指導して回り、

世界的な批評家が、ワイン価格に影響力を持つようになった

昨今においては、

 世界的にワインの味わいが画一化してきている

とも言われています。

 

私達「ワイン飲み」が、

批評家の付けたワインの点数や、ブランドイメージだけにとらわれ過ぎず、

自分の飲みたいワインを自由に選び、素直に表現していくことが、

元来ワインが持っている多様性 、それぞれの個性を守り、

より楽しい飲み物とするのに、大切なんでしょうね。

 

(酔いどれ店主)

厳選ワイン、セラー&グッズのワインスマート

ワインを自由に、楽しもう!

お酒を楽しんでいる人は、とてもたくさんいますよね。

でも、ことワインに関しては、

楽しむというより窮屈さ、不自由を感じている人の方が多い感じがします。

 

なぜでしょう?

 

必ずしも適切な例えではないかもしれないですが、

多くの日本人が苦手とすると言われる(私もですが)、

英語に対するものと同じような感覚かもしれません。

 

触れてきた時間は決して少なくない。誰でも少しは話せるはずだが、大きな壁を感じている。

I can’t speak English.

話すことができない、と英語で話す。

ちょっと、おかしな感じ。

 

ワインを飲んだことはあるし、楽しみ、味わうための敏感な五感も持っているはずなのに、

ワインのことは、知らない。

ワインは、わからない...と言う。

これまたちょっと、おかしな感じ。

(同じように、ビールのことを「知らない」「わからない」っていう人、私は見たことありませんが。)

 

なぜでしょう??

 

「ミス」や「減点」を恐れることは、ないのです。

英語も、ワインも、「試験」のためにするものではありません(キリッ

(そもそもワインは、一回も試験を受けなくても良いですし。)

もし、ソムリエやワインショップの店員が、

ワインの知識が少ない人にプレッシャーをかけたり、不親切なことがあるとすれば、

サービスレベルが低いだけ。

 

ワインの知識、ウンチク、あっても良いでしょうが、知らないと楽しめないものではありません。

ワインも、他のお酒と同じです。

いろいろなものを様々なシチュエーションで飲めば飲むほど、楽しくなる飲み物です。

ワインは、少しのマナーと、自分なりの選び方さえ身につけば、誰にでも楽しめるもの

だと思います。

 

ちょっとしたマナーを覚えておいて、

もっと気軽に、いろいろ飲んで、自分に合ったワインを見つけられる機会があれば、

きっとみんな、ワインを自由に、楽しめるはず!

 

そんな想いで、立ち上げました。

WINESMART(ワインスマート)

(そしてこの、ワイン情報&用語辞典。)

 

まだまだ足りないところだらけですが、

みなさんのご意見を踏まえて、段階的にサービスを充実させて、

ワインを楽しめる人の裾野を広げることに貢献できればと考えています。

 

オンラインショップでのワイン販売だけではなく、

ワイン会その他、リアルにワインを楽しむことができる機会も、

積極的に作って行きたいと思っています。

 

ぜひ、応援よろしくお願いします!

 

(酔いどれ店主)

厳選ワイン、セラー&グッズのワインスマート