ゴラン・ハイツ・ワイナリー試飲会に参加しました!

1983年に誕生したイスラエルのゴラン・ハイツ・ワイナリーは、今年で30周年の「新興」ワイナリーですが、今や世界的にも極めて評価の高いワイナリーです。

 

元来ワインは、西アジア・中東・東地中海沿岸で最初に飲まれ、醸造が始まったアルコール飲料であり、歴史的にはこのゴラン高原、イスラエル・シリア周辺も非常に古くからワイン醸造が行われていた地域です。

 

一方、近代的なワイン醸造が始まったのは1880年代、そしてその100年後にゴラン・ハイツ・ワイナリーが誕生し、ヨーロッパ系主要ブドウ品種であるカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シャルドネ等の栽培が本格化しました。

 

ゴラン・ハイツ・ワイナリーが、優れたワインを安定的に生産できる要因としては、

  1. 恵まれた自然条件 :石灰土・玄武岩等から構成される水捌けに優れた火山性土壌、比較的冷涼で冬に適度な雨が降るがその他の季節は乾燥(特に大事な季節である8-10月の気候が安定)したワイン用ブドウ栽培に最適な気候、多様な品種の栽培が可能な標高400~1,200mに広がる畑(1mの標高差≒1kmの南北移動、仏の主要なワイン生産地域である南北800kmをカバーできる)
  2. 最先端の技術と設備:カリフォルニアから醸造責任者を招聘(ヴィクター・ショーンフェルド氏)し最先端のブドウ樹栽培&醸造技術を導入、ブドウ畑に張り巡らせた気象変化やブドウの出来具合等のデータを収集するためのセンサー、醸造所内の最先端の圧搾、圧縮、ポンプなどの施設やコンピューター制御で温度管理されたステンレスタンク、最先端のドリップ・イリゲーションを用いた灌漑、最高級のフレンチオーク樽を使用した熟成
  3. 最高品質のクローン:ゴラン・ハイツ・ワイナリーは、最高品質のワイン用ブドウ樹のクローンを保有する、仏ENTIV社のイスラエルにおけるエージェントでもある

といったことが挙げられます。

 

 

さて肝心のワインですが、現在日本には入ってきていないものを含め、10銘柄を試飲しました。

 

ヤルデンを象徴する銘柄であるカベルネ・ソーヴィニヨン(ヴィンテージは2009年)、シャルドネ(2011年)他、いずれも強い果実味と適切に効かした樽香のバランスが素晴らしく、余韻も長い秀逸なワインばかりでしたが、今回特に印象に残ったのは、ゲヴュルツトラミネールを凍らせ濃縮させて造ったデザートワイン「ヤルデン ハイツ ワイン 2010」でした。

黄金色、ゲヴュルツならではのスパイシーで濃いライチの香り、1リットル当たり200gと大量に糖分が含まれているにも関わらず、強い酸があるため切れ味がとても良く、甘いモノが苦手な人でもスッキリ楽しめるワインです。さすが「ゴラン・ハイツ・ワイナリー」、何を造ってもレベルが高いなと、改めて感心しました。

 

(酔いどれ店主)

ゴラン・ハイツ・ワイナリー ヤルデン 赤・白2本セット
WINESMART(ワインスマート)では、今後この他にもゴラン・ハイツ・ワイナリーのワインを多数取り扱っていく予定です。

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